山チャリ事始め

 
私が山チャリを始めたきっかけなどを、書いてみたいと思います。
これは、私自身のための防備録です。  
 

鉄道模型レイアウトへの憧れ

 趣味といえる趣味をもたない私が、鉄道模型に魅せられたのは、もう三年も前だろうか?
きっかけは忘れてしまったが、鉄道模型のホームページに出会ったのである。
興味を持ち、検索してみると、その関連サイトの多さに驚いたのを覚えている。 その中でも、レイアウトを自作する人達のサイトは見るだけで楽しく、彼らのサイトを訪れることが日課となり、 自分も作ってみたいと思うようになったのである。
手始めに模型を入手しなければならないと考えた私は、仕事で上京した折、その筋では有名な秋葉原の店で NゲージのDD51後期暖地形とワム90000、そして、ヨ8000を購入したである。
いよいよ、次は、それらを走らせるレイアウトの制作である。
ネットの通販をフルに利用し、レール、ポイント、パワーパックと模型を走らせる為に必要最低限の物を買い集めた。
私にとって初めての、レイアウト制作が始まったのである。  
 
ベニヤ板にでレイアウトの土台を作る
 
土台の上に、発砲スチロールの築堤を並べ
 
ベニヤ板を切り抜き、レールを敷設。
 
試運転。DD51がワム2両と車掌車を引いて坂を登って行きます。
 
しかし、坂の勾配は非現実的過ぎて、作り直し・・・。
 
イメージだけが先行し、自分の力量を考えず作り始めた結果が上の写真である。レイアウトに置く駅舎などの室内灯の配線と、 その配電方法が決まらないまま、箪笥の上に置かれているのが現状である。
決して、完成を諦めた訳ではないのだが・・。

身近にあった森林鉄道

 鉄道模型といっても、その種類は多種に渡る物であり、一言で言い表す事の出来ない程、多様な世界である。 その中でも、私が特に気になった物の一つに、狭軌道の森林鉄道の模型がある。
明治の後期に始まり、昭和の中期にはその殆どが廃止されたという森林鉄道を題材としたレイアウトは、どこか懐かしく、 私の心を捉える物であった。
鉄道模型に興味を持ち、森林鉄道を知った私が次に出会ったのは、かつて森林鉄道が走っていた場所、つまり廃線跡を 探索する人達であった。
彼らのサイトに辿り着いた私は、彼らが探索し、写し撮った森林鉄道の遺構写真に、驚愕したのである。
平成の現代にあって、尚、今も山中の奥深い所で、立ち尽くす橋や、ひしゃげたレールは、かつて そこに鉄道が走っていたという事実を語る物であった。
そして、もう一つの事実。
私の生まれ育った町にも、そして、今、居を構えるこの地にも、昭和の昔、森林鉄道が走っていたという事を知ったのである。 ネット上で、モニター越しで見るだけの世界が、実は身近な場所にあったのである。
私の興味は、俄然、地元の山に向かう事となったのである。

チャリ改造

 私は犬を飼っている。近くの神社に捨てられていたのを、子供が拾ってきた茶色の雑種である。
その犬との散歩は、主に私の役目となっており、近くの田圃をぐるりと周るのが定例なのだが、晴天の休日などは チャリで、ちょっと遠くの川原まで行くこともある。
チャリは娘2のお下がりを使っていたのだが、息子が乗らなくなって久しい、変速機付きのチャリが気になっていた。 私は、息子のチャリを、「犬散歩専用チャリ」にするため、少し手を入れる事にしたのである。
やった事といえば、泥除けを外し、低いサドルを娘2のそれと交換し、ハンドルの角度を上げたぐらいではあるが。 しかし、大変残念な事に、肝心の変速機が動かないのである。(涙)
息子のチャリは、義父が買ってくれた子供用のMTBで、タイヤはそれっぽいイボイボタイヤなのである。
犬と走る、田圃の畦道には、このイボタイヤが良かろうと、自分に言い聞かせ、変速しない変速機の事は諦める事とした。 修理費を惜しむ、悲しき貧乏人の性である。
「犬散歩専用チャリ」の具合を確かめるべく、雑草が生え、所々水溜りもある畦道を走ると、横滑りもあまりせず、 砂利道も、ゆっくり走る分には、大した違いを感じられないが、速度を上げると、グリップ感があり、イボイボは具合が良いようである。

山チャリへの一歩

 山へ行くのに、車とチャリどっちが楽か?車に決まっている。だが、気持的にはどうだろう。
地元の山といっても、私にとって初めての場所である。地図を何度見ようとも、状況が見える訳も無く、 引っ込み思案な性格である私にとって、車は精神的に負担となる物なのである。
チャリならどうだろう、体力的にしんどい事は当たり前であるが、狭い山道を走る時、対向車との離合を 気にする事もないし、先が行き止まりでも、転回の苦労もないし、道端に置き去りにする事だって出来るのである。 そういった意味からも、チャリは、ちょとそこまでの感覚で乗れる、唯一の乗り物なのである。
 2008年5月10日土曜日
私は「ちょと出掛けて来る」と家人に言伝し、高瀬川渓谷へとチャリで出掛けたのである。
私の山チャリの第一歩である。  
 
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