林道国見山線                             2008/11/22実施

 
福島県南相馬市の西に位置する林道国見山線は、南相馬市のシンボル的山標高563.7mの国見山の東を通り、県道49号原町浪江線と県道62号原町二本松線を 繋ぐ平成15年に竣工した総長7.5km全面舗装の新しい林道である。
 
 
 
写真は道端に立つ注意書きの看板である。林道といえば、営林署の管轄と思いきやご覧の通り市の管理となっている。
南相馬市のシールの下には、平成の大合併で消えてしまった市名の原町市の文字が隠されているのだろう。
正直、私は今も新しい市名には馴染めないでいる。
 
 
 
巾員5.0メートルと表示されているこの道は、ブラインドカーブは多いものの、スピードさえ押さえていれば快適に走ることができる。 県道62号原町二本松線の高倉ダム上流は舗装さえされておらず、対向車が来ない事を祈りながら走るのとは大違いである。
写真は最高部近く、尾根の間から見える市街地と太平洋である。
 
 
 
写真にはないが、上りのピークを過ぎた頃、平坦地が現れる。トイレが併設された駐車場と、街と海を一望することが出来る展望台である。
展望台へ続く階段は趣向を凝らした木で作られているのだが、安定が悪く、非常に歩き辛い印象であった。舗装されたバリアフリーの道も あったが、何故か鎖で閉鎖されていた。
写真は展望台から南相馬市の市街地と太平洋である。
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猿との遭遇。
展望台を後にして高倉ダム方向を目指す。道はひたすら下りで、車のブレーキの状態を気にしつつ、連続するカーブにも注意しなければならない。 とあるカーブの先に何やら動く群れを発見。彼らも車の進入に気づいたとみえ、わらわらと則面を駆け上がっていく。
生まれて初めての野生猿達との遭遇である。写真がぶれているのは、興奮していた事も事実だが、猿達が景色と同化してファインダーに捉えづらかった事も事実である。 最近は、猿害と言われる程に野生猿に畑や家の中まで被害にあったという話しを耳にするが、写真の母猿の背にしがみ付く小猿の姿はやはり、微笑ましく、 複雑な心境である。
 
 
 
林道国見山線は林業を目的とした道ではなく、山を身近な物とし、森や木々大切さを知って欲しいといった趣旨で整備された道である。 三十年程前、国土地理院の25000分の1の地図を片手に登った国見山も、この道はのいたる所に登山ガイドの看板があり、国見山登山も 身近なものとなって欲しい。
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