2008年6月7日、チャリと共に「中丸木林道」を走破したのだが、事もあろうに道を間違え、当初予定していた「万右ェ門ダム」を見る事が出来なかった。
そこで、改めて「万右ェ門ダム」を訪れる事とした。
左の地図の赤色の実線が前回の「中丸木林道」走破時の軌跡である。 今回の目標は、赤色の破線をなぞる事である。 |
行くかどうか心迷わした雨も、10時前には止み、天気も回復しつつあるようである。 晴天よりは多少雲があった方がチャリ乗りには良いだろと、車にチャリを積んでやって来た場所は、 前回といっても、昨日の事ではあるが、道を間違えて辿りついた望洋平トンネルの脇道である。 ここが、本日のスタート地点となり、そしてゴールとなる場所である。 愛車達の後ろに見えるガードレールの先は、かつての国道288号線である。廃道となったその道を通りこの場所へ戻って来る事が今日の目的でもある。 |
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では、出発しようか。 分かってはいても、スタートからこの上り坂である。 チャリで快適だった下り坂は、結果地獄となるのである・・・。 ヒーヒー言いながら、五十路のオヤジが望洋平トンネルの背を越えて行く。 |
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今回チャリで行く道を左に示す。 赤色の実線が今上り始めた道で、"舗装された道"という甘美さに選択を誤った、件の分岐点までを示している。 赤色の破線はその分岐点より改めて、当初予定していた"万右ェ門ダム"を目指す道である。 "万右ェ門ダム"を確認した後、国道288号線へ出て、緑色の嘗ての国道を通り、出発地点へ戻るというのが今回の計画なのである。 |
デポ地の望洋平トンネル脇を出発して4分。 すでにチャリは乗る物ではなく、押す物と変わっている。(笑) |
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道幅も広く、山中にあることが不思議に思えるような道である。 写真は道脇の名もなき滝である。 |
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朝まで降っていた雨に道もしっとりと濡れている。 いくら立派な道でも、道の端が苔生しているのは、絶対的に交通量が少ない為だろう。 相互に行き来する車が無い為、自ずと車は中央を走る事となる。 |
10時59分、出発より約15分が経過した。 道幅も此処に来て狭くなってはきたが、険道と揶揄されるかの県道62号線より、十分に広い道である。(笑) 標高は430m、スタートから約80mは登った計算になる。 |
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現在地を左図に示す。 地図上でクリックすると拡大します。 |
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だいぶ登って来た気はしても、景色は相変わらずの森の中である。 頂きを目指す登山と同じで、ひたすら我慢の時間が続くのである。 登山と違うのは、乗ってナンボのチャリを押しているという事である。(哀) |
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道脇に側道を見つけ、小休止する。 好奇心に駆られ、入ってみたがそこはおびただしいゴミが散乱する場所であった。 テレビや冷蔵庫など家電品や・・・。 車で走り易い山中の道を見つけ出してはゴミを捨てに来る輩の仕業である。 雨上がりの極上の大気を吸っているという喜びの山中彷徨が、一気に萎んでいく。 |
前方に空き地らしき場所発見。 ちょっとした変化のある景色に心躍るのは、単なる好奇心ではあるが、単調な道行では、息抜きとなる場所なのである。 ちょと、覗いてみようか。 |
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草に覆われてはいるが、地面には砂利が敷かれており、何か工事の資材置き場であったような場所である。 しかし、それを示すような物を眼にする事は無かった。 ただ、この空き地に入った時、私は腹に響くような唸り声とも振動とでも言うようなモノを身体で感じたのである。 最初、猿の唸り声かと木々を見回したが、空き地の奥に進む程に耳ではなく、身体で感じる唸り声に本能的な危険を感じ、 空き地を出る事とした。 入口まで出ると、その唸り声とも振動ともつかぬ不思議な音は聞こえなくなった。 それが一体何だったのか、今も謎である。 |
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現在地を左図に示す。 地図上でクリックすると拡大します。 |
未体験の恐怖を感じた空き地を出てすぐ、前方に「!」が出現した。 ここまで登り調子で続いた道の行き先が消えたのである。 |
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もう少し近づいてみよう。 写真で分かるだろうか、足元の路盤が見えぬ程の急坂の出現である。 「!」の意味するところを感じ取って頂けただろうか、今まで登り続けた道が一気に谷底めがけて落ちて行くのである。 車が一般道と同じ様な速度でこの坂に進入したなら、たぶん、ジャンプしてしまうのじゃないだろうか? やってみたいとは思わないけど。 |
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写真はこの山中の急坂を一気に駆け下りた後、振り返って撮ったものである。 前回ここに立った時、一瞬、壁に見えたのが、お判りになるだろうか? |
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現在地を左図に示す。 地図上でクリックすると拡大します。 |